家具づくり人 / Hiroshi Kudo

 
雪国生まれ/Hiroshi Kudo のルーツ

青森県弘前市で1974年に生まれ、春は「弘前公園の桜」、夏は「ねぷた」、秋は「りんご」、冬は「津軽の雪」、背景には「岩木山」。言語は「津軽弁」。そんな環境で育ちました。
 
雪国ならではのスポーツ。
高校時代から本格的に始めたクロスカントリースキー競技が人生に大きく影響をしていきました。
 
同志社大学への進学や実業団選手(同和鉱業株式会社)としての就職もクロスカントリースキー競技が縁となり、北欧やヨーロッパへの遠征の機会を多く頂きました。
そして、2002年ソルトレークシティー冬季五輪を経て29歳でスキー競技から離れました。
 
クロスカントリースキーを通じて目にした景色や出会い、北欧やヨーロッパの生活感、そして森の中や雪の上にいる時間が、「僕ならではの感覚の元」として残りました。
 

ちがう分野へ挑戦しても自分は自分

その後、全くちがう分野の「注文住宅メーカの営業マン」を2年半経験しましたが、勤務先の閉鎖を告げられます。
その時、「自分の生き方、後悔しない人生は?」と改めて考えさせられました。
 
生活の糧も必要。でも自分らしい生き方をしたい。
できること、好きなこと、これまでの経験など、自分の棚卸しをして、「モノづくり」「木工」「工夫して自分でやる」「建築空間」「自然」「景色」というキーワードが色濃く、ウッドデッキのオーダーメイド製作業として、2006年10月に起業しました。
当時は、家具工房への弟子入りや、専門学校へ通う猶予はなく、独学でのスタートでした。
その後、家具や木製雑貨など木工の幅が広がり今に至っています。
 

NORDIC LIFE の始まり

起業当時から構えてきた宮城県仙台市の工房から、2019年・春に岩手県の西和賀町へ移転・移住いたしました。
初めて訪れた時「日本の北欧だ・・・」と思えた西和賀町。
以前から、季節感のある自然の中で暮らしたいという願いもあり、多くの助力を頂きながら、この地に根差し始めました。
 
おかげさまで、”北奥羽の森暮らしから生まれる家具と住まい”「NORDIC LIFE」 をテーマに、生活と仕事が一体になった日々を送ることができています。
 
趣味は?と聞かれれば、「薪割り」「草刈り」「雪かき」とでも答えましょうか・・・。
肩書は?と聞かれるといつも返答に悩みます。。。
「家具職人」というほどガチガチじゃないし、「デザイナー」っていうほどクセもないと思っています。
言うなれば、「家具を作ってる人」です。
 
むずかしい肩書はさておき、お客様の思いをカタチにする「手」でありたいと思います。
そして、お客様の生活に少しでも豊かさや和やかさをもたらすことができたら・・・と願って日々木材に触れています。
 
工藤 博